遺言書とエンディングノートの違い
終活や生前整理と言う言葉をよく聞くようになりました。
また最近ではエンディングノートが流行っていますよね。
どこの書店に行っても、数冊は置かれています。
言葉で聞くと、遺言書とエンディングノートは何となく似ている感じがしませんか?
遺言書はちょっと硬くて、エンディングノートはカタカナということもあり、柔らかく感じます。
遺言書は色々と決まりがありそうで書きにくそうであり、逆にエンディングノートは気軽に書けそうです。
似て見えるこの2つ。
ですが、実は全く違うものです。
1番の違いは、
遺言書は法的に力がある。
エンディングノートには法的な力はない。
というところです。
例えば、遺言書は無く、エンディングノートに法律にある分け方(法定相続分など)以外で遺産の分け方について書いたとします。
この場合、相続人の誰かが「この分け方では嫌だ」と言ったら、エンディングノートに書いた分け方は出来ません。法律で決まっている分け方になります。
ここが法的に力を持っているかどうかの違いになってきます。
ではエンディングノートは書く意味がないのか?
という事になりますが、
法的な力はありませんが、
自分の希望を書き残す事は出来ます。
できたら遺言書とエンディングノートの両方があったら良いでしょうね。
遺産の分け方は遺言書に書いておき、なぜそのような分け方なのかの思いをエンディングノートに綴っておくのも良いかもしれません。
またたとえエンディングノートだけだったとしても、書いてある希望を汲んでもらえるように、家族とコミュニケーションを取っておくのが1番良いのかもしれませんね。
お読み下さり、ありがとうございました。